
社会一般でのルールやマナーをネットワーク上でも守ることは当然です.加えて,ネットワーク利用に伴う固有のルールやマナーもあります.
ネットワーク上で行ってはいけない行為
ネットワーク上で法を犯すような行為は厳禁です.ネットワーク上での特有の行為ではなく,一般的にも適用されます.その具体的な例として,
- 他人のメールを盗聴すること.
- 他人の名前を利用してメールを出したり,ネットニュースに投稿すること.
- ネットワーク上で賭けを行うこと.
- 自分のホームページや電子掲示板上にわいせつな文書,画像,動画などを掲載すること.
- 詐欺行為(不正商品販売,ねずみ講まがい)をすること.
- 他人の名誉を犯すこと.
- 他人を侮辱すること.
- コンピュータ内の情報の改ざんや破壊で業務を妨害すること.
- 意識的にコンピュータ・ウイルスのついたソフトウェアを他人に渡すこと.
- 他人が作った文書,画像,音声,動画などを著作者の許可なく引用したり,一部を改ざんして利用すること.
- 有料のソフトウェア,システムに入っているソフトウェアを無断でコピーすること.
□フリーウェア,シェアウェア
ネットワーク上で公開されている誰でも入手可能なソフトウェアです.著作権は著者にありますので,著者の許可なしに販売,改変後の配布は禁じられています.
- フリーウェア 著作者が非営利目的で作成したソフトウェアで,入手,使用は無料です.
- シェアウェア 一定期間試用してみて気に入ったら登録料として決められた料金を支払うソフトウェアです.
ネットワーク利用上のマナー,注意事項
画面の向こう側にはあなたと同じ「生身の人間」がいます.直接対面していないことによって,自分の発言が相手にどのように伝わるかを考えて発言してください.他人を批判したり,誤解を生じないように注意しないと,名誉き損やひぼう・中傷で人権侵害になる可能性があります.
- 電子メールは,送信者と受信者の範囲でのプライベートな存在です.発信者に 許可なく電子掲示板やネットニュースなどに公開すると,著作権違反になる可能性があります.
- 電子メールは,封書でなく葉書のようなものと考えてください.場合によっては,意図しない他人に読まれる可能性があります.不用意に私的重要事項(自 宅の住所,電話番号)を送信しない.
- 電子掲示板,ネットニュース,WWWは「公共の場」です.目的・性格を踏まえてから参加することを心がける.
- 自由な議論をするため,最低限のルールを守り,違法行為やそれを助長するような発言は慎む.
セキュリティに関する注意事項
自らのセキュリティは自らで守らなければなりません.
□ユーザIDとパスワードの管理
- 「ユーザID」は表札にあたり,「パスワード」は玄関の鍵にあたります.自分にとって必要のないところには「ユーザID」を公開しない.
- 「パスワード」が他人に知られるとそれを悪用し,自分の個人情報が漏れたり,犯罪行為に悪用されたりする可能性が高くなります.
□「パスワード」の管理に当たっては,
- パスワードを他人に見せたり渡したり,他人に見られないように気を付ける.
- パスワードをメール,ネットニュース,WWW,その他印刷物などに掲載することは,自分の問題だけでは済まなくなります.
- パスワードは定期的に変更する.
- パスワードは堅牢なものにする.
- パスワードはメモを取らず,記憶にとどめる.忘れないように記憶しやすいパスワードを登録する.
□破られやすいパスワード
- ユーザID
- 自分の名前
- 電話番号
- 生年月日
- 車の番号
□ウィルスに注意
